なぜ鏡は左右だけ反転させるのか 空間と時間から考える哲学

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鏡像反転、タイムトラベル映画に潜む哲学的な問いかけ

「右と左」「過去と未来」という基本概念を分析し、空間と時間にまつわるいくつかの哲学的問題に答えていくことを試みる!

哲学するためには必ずしも身構えたり深刻になったりする必要はありません。鏡のような身の回りの道具のなかにも哲学する種はいっぱい詰まっていますし、娯楽映画を存分に楽しんだその延長上で哲学することができます。この本では、鏡像反転の謎やタイムトラベル映画の謎について考えながら「右と左」「過去と未来」という私たちの基本概念を分析し、空間と時間にまつわるいくつかの哲学的問題に答えていくことを試みます。―「まえがき」より。


空間論と時間論という2大テーマを、著者の思考過程とともに平易に論じていく。
  • 加地 大介(かち だいすけ)(著者)
  • 価格(税込)
    2,200円
    体裁
    四六判並製 224頁
    ISBN
    978-4-86624-100-5
    発刊日
    2024/05/16

    目次


    第一章 なぜ鏡は左右だけ反転させるのか 1 鏡像反転の謎 2 鏡は上下も左右も反転させない 3 ノボル君の悩み 4 鏡は上下も左右も反転させる 5 ふたたびノボル君の悩み 6 鏡の中の世界は二次元? 三次元? 7 デカルト座標と回転座標 8 鏡はやっぱり左右だけ反転させる 9 回転軸の謎 エピローグ1 カントの空間論 エピローグ2 カントの空間論をもう少し 第二章 なぜ私たちは過去へ行けないのか 1 『ターミネーター2』 2 限りなくおいしいワイン 3 『ターミネーター2』の謎 4 過去は引き起こせる……ロンドンの宿命論と踊る酋長 5 未来は決定している……オズモの物語 6 過去と未来の相違 7 可能性としての未来と必然性としての過去 8 私たちが過去へ行けない理由……その1 9 私たちが過去へ行けない理由……その2 エピローグ1 運命は自分で創る エピローグ2 ダメットの逆向き因果論をもう少し
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    著者紹介

    加地 大介(かち だいすけ)
    1960年、愛知県に生まれる。1983年、東京大学教養学部(科学史科学哲学分科)卒業。
    1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(哲学専攻)単位取得退学。博士(文学)。
    2007−8年、ニューヨーク大学・ダラム大学(いずれも哲学科)客員研究員。
    現在、埼玉大学学術院(大学院人文社会科学研究科・教養学部担当)教授。専門は形而上学および論理哲学。
    主な著書に、『もの:現代的実体主義の存在論』(春秋社、2018年)、『論理学の驚き:哲学的論理学入門』(教育評論社、2020年)、『穴と境界:存在論的探究 [増補版]』(春秋社、2023年)など。

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