ガラパゴスを歩いた男 朝枝利男の太平洋探検記

  • 文学
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朝枝利男は何者か――


「ガラパゴス探検の日本人のパイオニア」でありながら、ほぼ無名の人物である朝枝利男の生涯とガラパゴス諸島への探検などを軸に、彼の残した膨大な写真・スケッチを交えながら紹介する試みである





カバー(C)
写真:ガラパゴスに立つ朝枝利男(フロレアナ島ブラックビーチ、1932年、国立民族学博物館X0076115)
図版:クロッカー隊のガラパゴス諸島の経路(製作:朝枝利男、国立民族学博物館X0076014)
  • 丹羽典生(にわのりお)(著者)
  • 価格(税込)
    2,640円
    体裁
    四六判上製 256頁
    ISBN
    978-4-86624-110-4
    発刊日
    2025/01/08

    目次

    序章 バックヤードでの出会い
     一 ガラパゴス探検の日本人パイオニア
     二 日本人最初のガラパゴス諸島への訪問者か
    
    第一章 渡米して探検家となる
     一 アメリカ留学まで
     二 アメリカでの探検隊への参加
    
    第二章 ガラパゴス諸島探検記
     一 ガラパゴスへの訪問
     二 風変わりなドイツ人男女との出会い
     三 人類未踏のクロッカー山の頂を制覇
     四 来島記念を岸壁に記す
     五 一九三二年のガラパゴス探検の終わりに
    
    第三章 ガラパゴスでの発見と記録
     一 新種の発見
     二 火山活動を観察する「最も危険な旅」
     三 仙人掌観察
     四 「鳥の楽園」のなかで
     五 そのほかの動物たち
     六 日本へのガラパゴスの紹介
    
    第四章 太平洋を駆け抜ける
     一 ピトケアン島を経てイースター島にて神秘の中心を味わう
     二 モアイ像の複製をつくる
     三 ソロモン諸島にて民族学の調査に協力する
    
    第五章 探検を終えた朝枝利男
     一 第二次世界大戦
     二 収容所での生活
     三 戦後のアメリカにて
     四 朝枝利男の最期
    
    朝枝利男関連年譜
    参照文献一覧
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    著者紹介

    丹羽典生(にわのりお)
    国立民族学博物館グローバル現象研究部教授、専門は社会人類学、オセアニア地域研究。
    主な著書・編著に、『記憶と歴史の人類学――東南アジア・オセアニア島嶼部における戦争・移住・他者接触の経験 』(風間計博・丹羽典生編、風響社、2024年)、『応援の人類学』(丹羽典生編、青弓社、2020)、『〈紛争〉の比較民族誌――グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱』(丹羽典生編、春風社、2016年)、『脱伝統としての開発――フィジー・ラミ運動の歴史人類学』(丹羽典生、明石書店、2009年)など。

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