人類学者と言語学者が森に入って考えたこと

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\\ 重版出来 //



東南アジアの狩猟採集民であるプナンとムラブリ。
それぞれの人々を研究対象とする人類学者と言語学者が語り合う。

「無所有の原理」
「お米を貰っている時に、さらに別の要求ができるのはなぜ?」
「生に関わることは分業しない」
「生きづらい社会の外側に出るためには……」

など、
プナンとムラブリと寝食を共にして得た知恵を、
人間の生のヒントとして考えていく――

日本を代表する人類学者・奥野克巳と気鋭のフィールド言語学者・伊藤雄馬による初の対談集



*イラストレーション:香山哲
  • 奥野 克巳(おくの かつみ)(著者)
  • 伊藤 雄馬(いとう ゆうま)(著者)
  • 価格(税込)
    1,980円
    体裁
    四六判並製 224頁
    ISBN
    978-4-86624-084-8
    発刊日
    2023/08/04

    目次

    イントロダクション

    なぜ人類学者と言語学者は森に入るのか

    プロローグ

    森の民であり、日本人でもある

    対談1

    森の民に心奪われるとはどういうことか

    奥野克己(論考)

    他者のパースペクティヴから世界を見る

    対談2

    狩猟採集民を知る―プナンに出会う、ムラブリに出会う

    対談3

    すり鉢状の世界を生きる私たちと、その外側

    伊藤雄馬(論考)

    ムラブリとして生きるということ

    対談4

    have notの感性にふれる

    エピローグ

    現代人の中にうずく「狩猟採集民的な何か」
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    著者紹介

    奥野 克巳(おくの かつみ)
    立教大学異文化コミュニケーション学部教授。
    1962年、滋賀県生まれ。
    著作に『一億年の森の思考法』(2022年、教育評論社)、『人類学者K』(2022年、亜紀書房)、『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(2023年、新潮文庫)など多数。
    訳書にティム・インゴルド著『応答、しつづけよ。』(2023年、亜紀書房)。共訳書に、エドゥアルド・コーン著『森は考える—人間的なるものを超えた人類学』(2016年、亜紀書房)、レーン・ウィラースレフ著『ソウル・ハンターズ─シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(2018年、亜紀書房)、ティム・インゴルド著『人類学とは何か』(2020年、亜紀書房)など。
    伊藤 雄馬(いとう ゆうま)
    言語学者、横浜市立大学客員研究員。
    1986年、島根県生まれ。2010年、富山大学人文学部卒業。2016年、京都大学大学院文学研究科研究指導認定退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、富山国際大学現代社会学部講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員などを経て、2020年より独立研究に入る。学部生時代からタイ・ラオスを中心に言語文化を調査研究している。ムラブリ語が母語の次に得意。
    2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。
    著作に『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと』(2023年、集英社インターナショナル)がある。

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