一億年の森の思考法 人類学を真剣に受け取る
閉塞感に覆われた日常から脱するため、
「一億年の森の思考法」を見つめ直す。
世界を捉え直す手がかりを、探るために――
フィールドワークに行くことや旅すること――人生が「移動」によって彩られてきた人類学者が、
コロナ禍で移動が制限された世界で「一億年の森」に思いを馳せる。
「一億年の森」である、ボルネオ島の熱帯雨林に住まう二つの先住民、カリスとプナン。
焼畑民であるカリスの暮らしは、儀礼がリズムを与えている。
他方、狩猟民プナンは遊動しながら動物を狩り、それを日々の糧としている。
森に住まう人たちが精霊、神、自然をどのように真剣に受け取ってきたか。それは、人間と人間以外の存在がともに生きる世界を考える上で、非常に示唆に富んでいる。
われわれと同時代に生きる、一億年の森に住まう人びとを受け取るだけではなく、その総体である人類学を「真剣に受け取る」。ともにいて、真剣に受け取って、人間の生を学ぶ。
- 価格(税込)
- 1,980円
- 体裁
- 四六判並製 280頁
- ISBN
- 978-4-86624-059-6
- 発刊日
- 2022/05/20
目次
序章 旅を経て、文化人類学を始める Ⅰ部 焼畑民カリス 第1章 邪術廻戦、カリス異変 第2章 シャーマニズム、生の全体性を取り戻す 第3章 死者を送り、かたきを呪詛する 第4章 旅する銀細工師、生の流動性 Ⅱ部 狩猟民プナン 第5章 ブルーノ・マンサー、共感と憤り 第6章 ものを循環させ、何も持たないことの美学 第7章 森の存在論、タワイとングルイン 第8章 赤ん坊の肛門を舐め、アホ犬はペットになる 第9章 生ある未来に向け、パースペクティヴを往還せよもっと見る閉じる
著者紹介
お知らせ
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- 2022年09月
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- NEWS
『一億年の森の思考法』8/30の日刊ゲンダイ「週刊読書日記」で、竹倉史人さん(人類学者)に本をご紹介いただきました。
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- 2022年07月
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- NEWS
『一億年の森の思考法』【アーカイブ動画視聴】大好評のうちに終了した『一億年の森の思考法』刊行記念トークイベントが8/5まで限定配信中です。 **アーカイブ動画視聴の詳細は、上部の【関連リンク】をご覧ください**
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- 2022年05月
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- 新刊情報
『一億年の森の思考法』閉塞感に覆われている日常から脱するため、「一億年の森の思考法」を見つめ直す。フィールドワーク先のボルネオ島の先住民と寝食をともにする中で、文化人類学者が出会ったものとは。5月19日発刊!
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