ウィトゲンシュタイン『哲学探究』入門

 

中村 昇(なかむら のぼる)(著)

ジャンル 人文
内容 後期ウィトゲンシュタインの代表作『哲学探究』をわかりやすく読み解く
『哲学探究』を、ひとりでよんでいくのはとても骨がおれる。最初は、とにかく何をいっているのか、さっぱりわからない。何が問題になっているのかが、そもそもわからないのだ。(中略)この哲学者の思考の癖のようなもの、かれ特有の考え方は、わかっているつもりだ。それを読者のみなさんに経験してもらうのが、本書のねらいだといっていい。『哲学探究』という本は、そこにかかれている体系や情報を手にするといったやり方からは、もっとも遠い本だ。ウィトゲンシュタインの思考の運動を体験するためだけの本なのである。(「はじめに」より)
価格(税込) 1,944円 体裁 四六判 並製 288頁
ISBN 978-4-905706-84-7 出版日 2014/5/6

目次

  • 第一章 語の意味とは何か
  • 一、語の種類(第1節)
  • 二、建築家と助手(第2節)
  • 三、意思疎通のシステム(第3節)
  • 四、あまりにも単純な文書(第4節)
  • 五、「赤いリンゴを五つもってきて」(第5節)
  • 六、語の直示的教示(第6節)
  • コラム ウィトゲンシュタインの講義

  • 第二章 言語ゲーム
  • 一、Sprachspiel(第7節)
  • 二、言語ゲームの拡張(第8節)
  • 三、奇跡的な習得(第9節)
  • 四、「名ざす」と「あらわす」(第10節、第13節)
  • 五、道具箱(第11節、第12節、第14節)
  • 六、生活形式(第18節、第19節、第20節)
  • 七、さまざまな言語ゲーム(第23節、第25節)
  • 八、「名前」という風変わりなもの(第27節)
  • 九、「知る」ということ(第29節、第30節、第31節、第32節)
  • コラム ウィトゲンシュタインとの散歩

  • 第三章 語の意味とは、その使用である
  • 一、語の意味(第38節、第40節、第43節)
  • 二、家族的類似(第65節、第66節、第67節、第69節、第70節、第71節)
  • コラム ウィトゲンシュタインの哲学

  • 第四章 私的言語
  • 一、ひとりごとしかいわない人たち(第243節)
  • 二、痛み(第244節)
  • 三、痛みと痛みの表現とのあいだ(第245節、第246節)
  • 四、意図(第247節)
  • 五、赤ん坊の微笑と嘘(第249節、第250節)
  • 六、文法命題(第251節、第252節)
  • 七、名前を創出する天才児(第257節)
  • 八、感覚日記(第258節)

著者紹介

中村 昇  (なかむら のぼる)

一九五八年、長崎県生まれ。中央大学文学部教授。中央大学大学院文学研究科博士課程修了。哲学専攻。主な著書に『いかにしてわたしは哲学にのめりこんだのか』(春秋社)、『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』(春風社)、『ホワイトヘッドの哲学』(講談社選書メチエ)、『ウィトゲンシュタイン――ネクタイをしない哲学者』(白水社)、『ベルクソン=時間と空間の哲学』(講談社選書メチエ)など。

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